鏡に映るその姿は、嘘か真か。
桜の花びらがひらひらと舞う頃。
中学3年生になった主人公達は、
ある日校舎の中で不思議な声を耳にする。
声のするほうへ足を運んでいくと、
そこにはとても綺麗な鏡があった。
「助けて」「助けて」と
鏡から聞こえてくる幼い少年の声。
まるでその声に誘われるように
主人公達はなんと
鏡の中へと吸い込まれてしまう。
そこで目にした光景は、
息を飲むほどに恐ろしいものだった。
数年前に廃校になったはずの小学校……。
存在するはずのない空間に
足が竦むが、どうしても逃げられない。
「僕は……罪を犯した」
鏡から聞こえてきた声の
主であろう少年が、そこにはいた。
この少年は一体何者なのか。
ここからは脱出することができるのか。
恐怖と絶望に染まった舞台が今、幕を上げる。